2023年6月 アップデート

英雄の皆さま、こんにちは!

梅雨が明けて猛暑を迎える季節になりました。ぜひクールな環境で今月のアップデートを読んでください。

では始めましょう

小牟田Dのチラ見せ漢道
こむにちは、こむばんは、ディレクターの小牟田です。
今月もチラりと開発状況をお見せしたいと思います。

「チラ見せ漢道」3度目となる今回のネタはコレです!
じゃーん!!

これは物語のとある重要な場所のイメージボードとそこに登場する3Dボスモデルなんですけど……
『百英雄伝 Rising』をプレイした方なら「あれ?」と思うかもしれませんね~。
朽ちた遺跡のようですが、果たしてここでどんな冒険が繰り広げられるのか!?
乞うご期待!!

プロデューサーJのコアメンバー報告にもありましたが、ゲーム制作の山場の1つであるキャラクターや背景、エネミー、UI、エフェクト、その他の小道具などのアート素材が出揃い、これまで骨組みだけで動いていたゲームに肉付けがされて、ようやく、ゲーム『百英雄伝』が組み上がった状態です。

例えるなら、「素組みのガンプラ」!(音も出るぞ!!)

ここからより完成度を上げるためにアート素材のクオリティアップをしながら、
肉付けされたものが設計図通りに動いているか、設計ミスがあればどう改善するかなど組みあがったものを仕上げていくフェーズに入りました。
今回お見せしたイメージボードは全ての始まりとなる設計図の1枚なんです。

ではでは、次回もまたチラ見せしていくのでお楽しみに!

村山の開発月報
 先日、行われたED用合唱音源募集に多数の応募ありがとうございます。これから多くの人の声を調整して一つの合唱とする作業になりますが、どのような仕上がりになるか楽しみです。
 わたしが過去に手がけた幻想水滸伝においても、EDで合唱が使われました。この時は当時、音楽担当だった東野さんの提案により制作スタッフにより、その録音が行われました。
 ちゃんとしたプロの方による収録という手もあったのですが、ゲームのテーマとなった水滸伝が雑多な山賊や流れ者が集まった集団だったこともあり、素人による合唱の方が雰囲気だろうという事でした。
 収録は開発フロアの一角に開発スタッフが全員集まって行われました。僕も参加していたのですが、声がデカいのに音痴だという理由により少しずつマイクから遠くに配置されました(笑)。
 ちなみに、当時のゲームの効果音にはスタッフの声を収録したものも使われています。
 『百英雄伝』の開発スタートにはバッカーさんの熱い想いがその原動力になったのは間違いない事です。
 この合唱は、その気持ち、スタッフとバッカーが作り上げた作品だという象徴になったらと思っています。

コアメンバーからのメッセージ:村上
J-diary vol.9
こんにちは。
村上Jです。
前回の報告の際、ピクセルアートのゴールが見えて来たという報告をしましたが、その後無事達成を成し遂げまして、現在はアート素材の総仕上げの段階に入っております。
これまで幾度もお伝えしてきましたが、『百英雄伝』のグラフィックパートに関しては、アセットボリュームをクリアする事が最もハードな課題で、各マイルストーン毎に物量を間に合わす事がとにかく最優先でした。
それらは、ゲームを組み立てる上で、各パートの進行と足並みを揃える必要がある事が第一の理由ではあるのですが、短期間で多数のアセットを制作する事は企画、管理面からもとても難しく、また、制作以外にも人材確保や費用面のやり繰り、その他様々な難題を同時にクリアして行く事も大きな課題で、今回は今までにないレベルでの苦労をしました。
それらを何とか乗り越えて、今ようやく実装されたアセットに磨きを掛ける段階に入る事が出来ています。
長年ゲームを制作していて、個人的に最も楽しい作業はこの瞬間だと思っています。
ある程度ビジュアルが組み上がり、総合的なイメージが具現化してきたものを見て、
再調整、アレンジしてくこの段階。
もうひと踏ん張り努力をする事で磨きが掛かり、日々見違えていく状況。
ひたすらクオリティを上げる事だけを考えられるこの瞬間が、最も楽しい時間なのです。
前回の小牟田Dからの報告にもありましたが、BGMや音声が乗ってくる事でキャラクターや世界観に命が吹きこまれる感じもとても嬉しいものです。
音に関しても、音の選択や鳴らすタイミング等、乗せ方一つで命の吹きこまれ方が大きく変わって来るので、出来る限り時間を掛けたい所ではあります。
自分の担当範囲ではないですが、上がって来たものに関しては、どうしても細かく口を出したくなってしまいます。
そういう訳で、素材はほぼ出揃いました。
ここからは、このような磨き上げがどれだけ出来るかで、ゲームの仕上がりは大きく変わってくるので、最後まで諦めずに少しでも多くの時間を捻出して調整を続けられればと思います。
これからゲームイベントの季節にも入っていきますので、色々と成果をお見せできる機会も増えて来ると思います。
毎回繰り返しとなってしまい恐縮ですが、今しばらくお待ちいただければ助かります。
引き続き、応援よろしくお願いします。
MURAKAMI J